岩手にて

2023年02月25日

「もうすぐ、10年目。私のキャリアはここで終わってしまうのだろうか」

岩手県内にある地方病院の臨床検査技師として10年目を迎える、30代の女性・佐藤美咲。彼女は毎日のように、今後のキャリアについて悩みを抱えていた。

美咲は、臨床検査技師として働くことに初めて興味を持ったのは大学生の頃だった。ある講義で、臨床検査技師が医療現場で果たす役割や重要性を知った美咲は、その道に進むことを決意した。

卒業後、美咲は岩手県内にある地方病院の臨床検査技師として就職した。最初は未熟で、多くの失敗を犯してしまった。しかし、同僚や上司たちの指導のもと、少しずつ技術力を向上させ、自信をつけていった。

しかし、10年も同じ職場で働くとなると、次のキャリアアップについて考える必要が出てくる。美咲は、病院の給与や待遇が不満だったこともあり、転職先を探し始めた。

ある日、美咲はインターネットで、岩手県内にある製薬会社が臨床検査技師を募集していることを知った。製薬会社に転職することで、給与や待遇が改善されることが期待できるだけでなく、今までのキャリアに加え、新しいスキルや知識を身につけることもできる。

しかし、美咲は病院での仕事にもやりがいを感じており、同僚や上司たちとの関係も良好だった。転職することで失うものがあると思うと、踏み出せないでいた。

そんな中、美咲はある患者さんに出会った。その患者さんは、重症の疾患を患っており、病院で治療を受けていた。美咲は、その患者さんが治療を受ける中で、徐々に病気から回復していく姿を見て病院でのやりがいを感じたのだった